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2018年10月17日(水)、今年も「高尾山薬王院 秋季大祭」が執り行われたので行ってきましたよ!
昨日までの不安定な天気も吹き飛び、本日の高尾山は晴天!
八王子の秋の訪れを告げるこの高尾山薬王院 秋季大祭は、華やかな衣装に身を包んだキュートなお稚児さん、そして高尾山薬王院の山伏や八王子芸妓衆の皆さんが山道を練り歩くパレードが行われるんです。
いつも登山客や観光客で賑わう自然豊かな高尾山の登山道が、華やかな祭りムード一色に染まる1日...
本日は、高尾山薬王院 秋季大祭を見たことがない人のために、行事の様子をレポートしていきたいと思います!
高尾山薬王院 秋季大祭とは?
高尾山薬王院 秋季大祭は、高尾山薬王院が主催する「子育て・子供の成長を祈願」する育児成就祈願のお稚児(おちご)さん練り供養行事。
毎年10月17日に開催される高尾山薬王院 秋季大祭では、高尾山中腹ビアマウント会場の裏にある「十一丁目茶屋」から薬王院までの約1kmの山道を、高尾山薬王院の山伏、華やかな衣装で着飾ったお稚児さん、地元幼稚園児による鼓笛隊、ご信徒、八王子芸妓衆の皆さんがパレードを行い、登山客や観光客を魅了します。
(2017年は雨天によりパレードは行われませんでした)
地図引用:GoogleMap
パレード後は薬王院本堂で特別開帳大護摩供法要修行、仏舎利塔有喜苑では紫燈大護摩供修行が行われ、世界平和、そして育児成就が祈願されます。
高尾山薬王院では春にも春季大祭(4月第3日曜日)が開催されていて、一般参加(八王子市外の子供)ができるのは春季大祭だけ。秋季大祭は、地元八王子の子供たちだけで行われているそうですよ!
※開催地・アクセス方法などの詳細ははちなびイベントページをチェック!
▶︎お稚児(おちご)さんとは?
先ほどから高尾山薬王院 秋季大祭の説明に出てきている「お稚児(おちご)さん」について少々説明を...
お稚児さんとは、本来の意味としては乳児、幼児を意味する幼少期の子供のことです!
(だいたい年齢的には幼稚園児以下0歳〜5歳くらいの子供)
ほかに古来より「お稚児さん(お稚児行列)」と呼ばれる「子供のすこやかな成長と豊かな心の成長を願うまつり」が行われていて、高尾山薬王院 秋季大祭(春季大祭)も、このお祭りの「お稚児さん(お稚児行列)」のこと。
昔は子供が着飾るイベントといえば七五三だったけど、近年はお稚児さんも注目され参加する方が増えているそう!
お稚児さんは平安時代の貴族や巫女のような衣装と化粧が特徴で、七五三とはまた違った魅力があり近年話題になっている催しです。
秋晴れの高尾山に到着!
夜はちょっと不安定な天気だったんだけど、本日の高尾山は快晴!
きっと子供たちが日頃良い子にしてたからだねー、よかったー!
高尾山商店街から見えるビアガーデンあたりは、ちょっと紅葉が始まってるのかな?
高尾山ケーブルカー清滝駅前広場のモミジはこんな感じ!
注意深く探せば紅葉しはじめてる葉もあるけど、まだまだかな。
(ちなみに桜の方が真っ先に紅葉・落葉します)
高尾山の紅葉は、あと一ヶ月ほど先(例年11月中旬)がピークです。
高尾山ケーブルカー清滝駅前広場には、すでに衣装に着替えたお稚児さんと親御さんたちが!
めちゃくちゃカワイイーーー!!!
高尾山薬王院 秋季大祭(お稚児さん)は、なんといってもこのお稚児さんたちの華やかな衣装が主役!
袴に冠、確かに七五三とは衣装が違いますねー
(プライバシーの観点から顔は撮影できないのですが、化粧も麻呂っぽい感じでカワイイ!)
女の子は髪型もカワイイ!
お稚児さんや親御さんたちは、先にケーブルカーで十一丁目茶屋へ。
御貫首や山伏は自動車祈祷殿から出発
御貫首をはじめ、山内僧侶・山伏・慶賛会の侍たちが高尾山薬王院 秋季大祭のお稚児さん練り供養の安全を祈願。
ここから駐車場を抜けて高尾山薬王院 秋季大祭スタート地点の十一丁目茶屋を目指します。
(昔は全員ここからスタートしてケーブルカーを使わず山頂を目指していたそうです)
山伏が法螺貝(ほらがい)を吹き鳴らしながら行進がスタート!
高尾山の麓に突然現れた僧侶たちの行進に、登山客も「何かイベントがあるの?」と驚いた様子。
高尾登山電鉄(ケーブルカー)の運行の安全を祈願し、経を唱えいざ山上の高尾山駅へ!
十一丁目茶屋に到着!
これからお稚児さん、八王子芸妓衆の皆さんと合流して、準備が整ったらいよいよ高尾山薬王院 秋季大祭のパレードがはじまりますよ!
(今年は11時スタートでした)
なんだかドキドキしてきた...
華やかでキュートなパレード開始!
お稚児さん、そして幼稚園児たちが合流し、お稚児さん練り供養のパレードがスタート!
何も知らずに登山に来ていた観光客からの応援を背に、地元八王子の幼稚園児たちが演奏をはじめて行進していきます。
ちなみに楽器演奏してる鼓笛隊のみんなは幼稚園の年長さんたちです!
普段は自然豊かで静かな景色が広がる高尾山の山道だけど、この日だけは賑やかな景色に一変!
カワイイ子供たちの姿はこの後たくさん紹介するんだけど、ここで「すごい...プロだ」と感心してしまったのが幼稚園の先生デスヨ。
写真の中央、幼稚園児たちの先頭にいる先生
子供たちの隊列を指揮しながらキーボードを弾きつつ、後ろ向きのまま山道を登っていくんですよ!
スーツなのでもちろんヒールを履いてるし、これ凄く難しいと思う。
すごいなぁ...
毎年参加してるから慣れてるのかな...
親御さんに手を引かれながら、お稚児さんたちも続きます!
小さな妖精たちが、手に持った真っ赤なモミジで「そろそろ紅葉はじめてくださいねー」と、高尾山に魔法をかけて歩いてるみたい。
当日は多くの登山者が居たんだけど、特にご年配の方や女性から
「まぁ、なんて可愛らしい!」
という声があちらこちらから聞かれ、自然とみんな笑顔になっているのがとても印象的だった!
山伏やお稚児さん、そして親御さんも続いて200名を超える大行列!
実際には、追いかけて写真を撮っている観光客の方もけっこういらして、行列は300名は超えてたんじゃないかな...
山道にこれだけの人が行進するのは圧巻のひとこと。
お稚児さんの後ろには、八王子芸妓衆の皆さん!
先日ユーロードで行われた伝承のたまてばこで美しい舞いを披露してくれたけど、今日は舞いでの参加じゃないんです。
この後、仏舎利塔で舞扇供養(舞で使われている扇)を行うんです。
扇は舞踊で大切な道具のひとつだから、こうやってちゃんと供養してるんですね。
たくさんの観光客を笑顔にしながらパレードは進み、有喜苑の仏舎利塔へ到着。
天狗像の前で舞扇供養が行われます。
お稚児さんたちは洒水加持を受け、身上安全身体健全をご本尊様に祈願!
その後、引き続き高尾山薬王院 秋季大祭のパレードは続き、高尾山薬王院の御本堂へ到着!
(余談ですが高尾山薬王院 御朱印はこちらで購入できます)
御本堂内では特別開帳大護摩供が厳修され、高尾山御本尊飯縄大権現様の御加護の下、天狗様に見守られて賢く、健康に、逞しく成長することを願い、お稚児練り供養は終了となりました。
(御本堂内は撮影禁止です)
高尾山薬王院 秋季大祭まとめ!
高尾山薬王院 秋季大祭は、とにかく子供たちがカワイイ!その一言に尽きます。
「昔から『子宝』という言葉がありますようにご家庭は子供の成長によって、子子孫孫に受け継がれて発展していくもので、私達が次代を託する力という意味で子供は文字通り宝であります」
これは高尾山薬王院ホームページの「春季大祭の紹介ページ」にある言葉なんですが、「本当に子供たちは宝なんだな」って再認識するイベントでした。
高尾山薬王院 秋季大祭に参加されているご家族はもちろん、観光客をはじめすれ違う人々すべてを笑顔にする力が、子供たちにはあるんですよね。
もちろん、珍しい衣装に身を包んだ子供たちも笑顔いっぱいだったし、なんだか見ているだけで幸せな気分になる不思議な空気がそこにはありました。
日本三大霊山、東京屈指のパワースポットである高尾山の催事だし、秋季大祭はきっと参加されたご家族だけじゃなく、見ている人にもご利益があるはず!
高尾山薬王院といえば火渡り祭が有名だけど、ぜひ来年は、ハイキングや温泉などの観光のついでに高尾山薬王院 秋季大祭も見学してもらえたらと思います!