content_start
2018年3月11日(日) 午後1時。
日本三大霊山である高尾山。そのパワースポットでもある高尾山麓にあり、自動車祈祷殿で有名な高尾山薬王院で、災厄を祓う火の行「高尾山 火渡り祭(たかおさんひわたりさい)」が開催されたので行ってきました!
燃え盛る焔(ほのお)の上を渡る高尾山修験道者(山伏ともいう)の勇姿を見られるだけではなく、一般参加者も火渡りを体験できる見どころいっぱいのイベント。
果たして「高尾山 火渡り祭」とはどんなイベントなのか、何が行われているのか...
高尾山 火渡り祭にはどんなご利益があるのか。
今回はそんなことが気になっている人のために、タケモトが高尾山 火渡り祭の模様をレポートしていきます!
京王高尾線高尾山口駅から高尾山薬王院へ
今日は天気いいですねー!
高尾山 火渡り祭の会場へは、高尾山口駅を出てロータリーを真っ直ぐ進み国道20号線(甲州街道)を右へ。
駅を出て右を見れば、もうこの看板が見えているので迷うことはないと思います!
写真のように、やはり日曜日はそこそこ交通渋滞があるので、できれば電車やバスといった公共の交通機関を利用した方がいいでしょうね。
でも八王子市営高尾山麓駐車場ほか、周囲にはけっこう駐車場があるので車でも来れますよ!
高尾山 火渡り祭会場に入るとたくさんの出店が!
さすが祭(さい)と名がつくだけあって、会場内はお祭りっぽい!
たこやきやわたあめなど、たくさんの出店・屋台があるので子供たちも喜びそう!
高尾山の麓だけあり外国人の方も多いですね。
ドローン撮影は禁止です
近年人気のドローンだけど、会場上空の飛行や撮影は禁止なのでご注意!
のちほどその理由がわかるから、最後まで見るべし。
午後13時 高尾山 火渡り祭開始!
アナウンスの後、高尾山 火渡り祭が始まります!
お祭りムードの中、法螺貝(ホラガイ)の「ブオォォー」という音が会場に響き、一気に神聖な儀式の様相に。
法要に先立ち震災で犠牲となった御霊への黙祷
本日は3月11日。
東日本大震災で犠牲となったすべての方々へ黙祷を捧げます。
式次第の通り進行していく火渡り祭
高尾山 火渡り祭は、読経を唱えながら法螺貝や太鼓の音が盛大に響き渡る中、次々と進行していきます。
写真は法弓(ほうきゅう)と呼ばれる、四方の外魔を道場内に入り込ませないための作法です。
ほかにも式次第には阿字門(あじもん)、大導師招待(だいどうししょうたい)、火切加持(ひきりかじ)など、15種類もの儀式がありますよ!
散華・梵天祓い(さんげ・ぼんてんはらい)の神輿
写真の神輿には、梵天札(ぼんてんふだ)が刺さっています。
梵天札は後で購入することができて、今年1年の厄除のお守りに!
特に「火を扱う所や火を扱う人」には火伏(ひぶせ)の御札があるそう。
高尾山御本尊飯縄大権現(いづなだいごんげん)様
高尾山御本尊飯縄大権現様より、火渡りの火を賜ります!
※プライバシー保護の観点から写真内の個人名を処理しますね
高尾山 火渡り祭最大の見どころ!
ドキドキの瞬間!
うおっ!?
一瞬でとてつもない量の煙が!
さっきまで矢印の方向でカメラを構えてたんだけど、完全に視界が遮られるほどの煙に驚き緊急回避!
高尾山の山頂に届くかのごとく勢いで、空高くまで煙と炎が立ち上る!
この迫力は圧巻のひとこと。
高尾山 火渡り祭の炎おそるべし!
火渡りの場を整えていく
見てください、この炎の勢い。
なかなか日常で見ることがない光景は一見の価値アリ!
炎の勢いがすごいので、灰が舞い上がらないよう水をかけていると思われる。
多分...
こちらは撫で木札。
高尾山 火渡り祭の柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)の護摩木に願い事や名前を書いた札で、特に病を生じている人は患部を撫でるとご加護があるものです。
もちろん、撫で木は炎の中に投じられますよ!
しばらくすると炎がおさまり、粛々と火渡りの準備が進んでます!
火渡りまであと少し。
ここまでが約1時間ほどでした。
行僧が大釜の熱湯で身を清める湯加持(ゆかじ)
開始からずっと熱し続けられている大釜...
その湯で身を清めています。
まさに「心頭滅却すれば火も亦た涼し」の境地。
待ちに待った火渡り開始!
そしてついに、火渡りが開始されましたよ!
やっぱり裸足で渡るんですね...
次々と修験道者たちが灼熱の燠火(おきび・燃えたあと赤くなった状態)の上を渡っていきます。
ちなみに、僕はこの炎から5mほど離れた場所から写真を撮ってるんだけど...
まだ熱波がこっちまで来るくらいだから、相当熱いですからねこれ。
続いて一般参加者の火渡りも開始!
さらに少し炎が落ち着いてきたら、一般参加者の火渡りがはじまります!
近年は外国人観光客も多いので、日本人だけはなく海外の方々も参加されてますねー
ちなみに「修験道者たちと同じくらいの熱さで火渡りがしたい!」って人は、最前列に並ぶとよいですよ。
写真は一般参加者の火渡りが開始されて30分経過の待ち状況。
すごい行列!
高尾山 火渡り祭は、例年約5000人以上の人が来られるそうです。
時間が経つにつれ温度も下がってくるので、女性やお子様、ご年配の方などはタイミングをみて参加してくださいね!
火渡りが終わったら当日限定の授与品を!
高尾山 火渡り祭を体験したあとは、せっかくなので1年間の家庭の安全を祈願して授与品を買って帰るのもおすすめ。
さきほど、炎のまわりを山伏が担いでまわった神輿に刺さっていた梵天札も購入できます。
梵天札は一体500円でした。
火渡りがはじまって30分。
けっこう無くなってますね...
欲しい人は早めに買っておいたほうがよさそう!
梵天札のほかにも、渡火証(一体300円)が買えます。
今日、願いを込めて一歩踏み出したことを忘れないために...いかがでしょう。
ぜひ体験してほしい高尾山 火渡り祭
高尾山 火渡り祭、いかがでしたでしょうか?
春の陽気が近づいているとはいえ、まだ少しだけ肌寒さを感じる季節。
でも、火が燃えはじめると会場は熱気に包まれ、また修験道者たちの火渡りを見ていると、寒さを忘れて楽しめる魅力が高尾山 火渡り祭には詰まっています。
帰る時は、ちょっと髪に煙の臭いがつくので、温泉に入るのもオススメ!
はちなびでは高尾山周辺の日帰り温泉も紹介しています。
興味が湧いた人は、ぜひ来年の高尾山 火渡り祭に参加してください!
高尾山 火渡り祭
高尾山薬王院(自動車祈祷殿広場)
住所:東京都八王子市高尾町2177
TEL:042-661-1115
日程:毎年3月 第2日曜日に開催
(2018年は3月11日、2019年は3月10日)
時間:13時頃
料金:無料
【アクセス方法】
電車:京王高尾線 高尾山口駅から徒歩5分
車:中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICを降りて新宿方面へ約5分