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「三大疾病」という言葉を耳にしたことはありませんか?
自らが加入している生命保険にそのような名前があったな…と思う方もいるかと思います。ここでは改めて、三大疾病について詳しく説明します。
日本人の死因のうち約半数以上が三大疾病?
三大疾病とは、「がん」「心疾患(急性心筋梗塞)」「脳卒中」のことを言います。
三大疾病の恐ろしい点は、日本人の死因のうちおよそ半数以上を三大疾病が占めているというところです。
厚生労働省「平成27年人口動態統計」によると、実に、日本人の死因の52.3%がこの三大疾病によるものとなっています。
日本人の死亡原因
三大疾病の入院・通院日数は長い?
続いて三大疾病の入院と通院についてみていきましょう。
厚生労働省「平成26年患者調査」によると、病気全体の平均在院日数が31.9日に対して、がん(悪性新生物)は19.9日、心疾患は20.3日、脳血管疾患は89.5日となっています。
これを見ると脳血管疾患の入院は平均の約3倍となっており、入院が長期化する傾向にあると言えます。
三大疾病の在院日数
(出典) 厚生労働省「平成26年 患者調査」
なお、がん(悪性新生物)や心疾患の入院が平均在院日数よりも短いからといって、必ずしも治療期間が短くなったというわけではありません。近年、治療は入院だけでなく、通院で行うパターンも増加しているからです。
次に、厚生労働省「平成26年患者調査」の三大疾病の推計患者数の入院患者数と外来(通院)患者数の比率を見てみましょう。
三大疾病の外来(通院)患者数と通院率
推計患者数 | 外来(通院)患者数 | 通院率 | |
がん(悪性新生物) | 30万800人 | 17万1,400人 | 57.00% |
心疾患 | 19万3,900人 | 13万3,900人 | 69.10% |
脳血管疾患 | 25万3,400人 | 9万4,000人 | 37.00% |
※推計患者数:調査日当日に、各疾病で病院や一般診療所などで受療した患者の推計数
(出典) 厚生労働省「平成26年 患者調査」
入院日数に関しては、病気全体の在院日数に比べ、がん(悪性新生物)と心疾患は短くなっていますが、通院率はがん(悪性新生物)が57.0%、心疾患が69.1%と高い割合を示しています。
また、脳血管疾患についても通院率は37.0%となっていますが、決して低い割合ではありません。
このように、三大疾病の治療は入院だけでなく、その後高い確率で通院治療が行われているようです。
ところで、三大疾病の通院治療ではどのようなことが行われているかご存知でしょうか。
例えば、がん(悪性新生物)の場合は、主に「抗がん剤、放射線等」による治療が行われる一方、心疾患や脳血管疾患の場合は「投薬、経過観察等」が主となっているようです。
但し、脳血管疾患の場合、手足の痺れなど運動機能に後遺症が残ったときには、リハビリ治療が行なわれているようです。
近年、がん(悪性新生物)については、通院治療へのシフトが顕著となっており、入院日数は1999年の40.1日から2011年には19.5日と大幅に短くなっています。
そして、抗がん剤治療や放射線治療等を行うケースが増えてきた結果、外来受療率が入院受療率を上回っている状況となっています。
外来受療率と入院受療率、入院日数の推移
※入院受療率、外来受療率は人口10万人当たりの人数
このように三大疾病については、入院リスクだけでなく、通院や入院後に自宅で療養することによる介護リスクも考えた方が良さそうです。
三大疾病の医療費は高額になる?
それでは、三大疾病の医療費はどのくらいかかるのでしょうか。
三大疾病の医療費についての正確な統計はありませんが、厚生労働省のデータから“おおよその試算”は可能です。ここでは、厚生労働省の「平成28年度医療給付実態給付調査」をもとに、三大疾病の医療費を見ていきましょう。
三大疾病の入院にかかる費用
疾病分類 | 入院1件当たりの医療費 |
悪性新生物(がん) | 663,440円 |
心疾患 | 753,229円 |
脳血管疾患 | 655,887円 |
(出典)厚生労働省 平成28年度医療給付実態調査報告より筆者作成
三大疾病の通院にかかる費用
通院1件当たりの医療費 | |
悪性新生物(がん) | 50,782円 |
心疾患 | 17,707円 |
脳血管疾患 | 15,981円 |
(出典)厚生労働省 平成28年度医療給付実態調査報告より筆者作成
このように、三大疾病の場合、入院は50万円以上と高額になり、通院もがん(悪性新生物)は心疾患や脳血管疾患に比べて費用が掛かることが分かります。
ただし、これらは保険診療の対象となりますので全額を負担するわけではありません。高額医療費制度によって、最終的な自己負担金額は月間8万円程度にとどまることが多いようです。
とはいえ、入院や通院が長期化してしまうと出費が毎月続くことになりますから家計には大きな負担になることに加え、健康保険適用外の費用(先進医療の技術料・差額ベッド代・食事代)などは全額自己負担ですので注意が必要です。
以上から、三大疾病の場合、多くの費用が掛かる可能性が高いので、経済的な備えをしておくことは重要です。
まとめ
ここまで見てきた通り、三大疾病は日本人の死因の上位になっています。また、入院や通院が長引いて医療費がかさむ可能性があります。
そうすると以下の3つの経済的なリスクが考えられます。
①死亡した場合の遺族の生活費が足りなくなる
②入院や通院に医療費がかかる
③働けないことによって収入が減ってしまう
①と②は多くの方が思いつくのですが、③は見落としがちなので注意が必要です。このような場合には、三大疾病保険で備えることが有効です。
三大疾病保険であれば、三大疾病に罹患し、所定の状態になった場合、生きているうちに保険金(一般的なプランだと100万単位のまとまった金額)を受け取れるので、治療費や治療後の生活費に充当することができます。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
わたしたち保険相談サロンFLPでは、三大疾病を始めとした様々なリスクに対するご相談を無料で承っていますので、是非お気軽にご相談ください。
オンラインでの保険相談も行っております。
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