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火災保険料 の「築浅割引」が導入へ
損害保険料率算出機構は今回の参考純率引き上げと同時に新たな割引制度である、「築浅割引」の導入も発表しました。
「築浅割引」とは
火災保険で補償される損害の中でも、水濡れ損害については、建物の老朽化の影響を受けることも多いです。
つまり、築年数の浅い建物の方が損害リスクが小さい傾向にあります。
「築浅割引」とは、築10年未満の建物に対して保険料を割り引く制度です。
築浅割引の割引率
築5年未満 | 平均28%割引 |
---|---|
築5年以上10年未満 | 平均20%割引 |
※割引率は契約条件(保険会社・都道府県・構造など)によって異なります。
火災保険の参考純率 改定率の例
次に、参考純率がどのように改定されたのか・・・「平均4.9%引き上げ」の内訳を見ていきましょう。
保険金額が建物2,000万円、家財1,000万円の場合の建物構造別の改定率は下記の通りです。
※建物構造の種類
M構造:マンション等 鉄筋コンクリート造等の共同住宅
T構造:耐火住宅等 鉄骨造等の耐火構造などの建物
H構造:木造住宅等 M、T構造以外の建物
全ての築年数の平均
火災保険の参考純率の改定率(全ての築年数の平均)
都道府県 | M構造 (マンション等) | T構造 (耐火住宅等) | H構造 (木造住宅等) | |
---|---|---|---|---|
三大都市圏 | 東京都 | +1.4% | +4.9% | +0.1% |
大阪府 | +8.9% | +16.6% | +14.9% | |
愛知県 | +4.2% | +11.0% | +10.9% | |
最大 | 熊本県 | +24.1% | +24.7% | +31.3% |
最小 | 静岡県 | ▲3.8% | ▲6.8% | ▲15.9% |
築5年未満
火災保険の参考純率の改定率(築5年未満)
都道府県 | M構造 (マンション等) | T構造 (耐火住宅等) | H構造 (木造住宅等) | |
---|---|---|---|---|
三大都市圏 | 東京都 | ▲18.1% | ▲8.7% | ▲13.2% |
大阪府 | ▲13.1% | +0.1% | ▲2.0% | |
愛知県 | ▲17.6% | ▲3.4% | ▲4.2% | |
最大 | 熊本県 | +1.4% | +10.2% | +10.1% |
最小 | 静岡県 | ▲23.4% | ▲19.2% | ▲29.4% |
築10年以上
火災保険の参考純率の改定率(築10年以上)
都道府県 | M構造 (マンション等) | T構造 (耐火住宅等) | H構造 (木造住宅等) | |
---|---|---|---|---|
三大都市圏 | 東京都 | +6.3% | +9.6% | +1.9% |
大阪府 | +14.1% | +21.7% | +17.3% | |
愛知県 | +9.2% | +18.1% | +15.4% | |
最大 | 熊本県 | +30.3% | +34.1% | +35.0% |
最小 | 静岡県 | +0.8% | ▲0.8% | ▲13.9% |
このように、参考純率の改定率は、都道府県や建物の構造により異なります。
築5年未満の建物など、一部値下げとなる場合もありますが、値上げとなる場合が多くみられます。
では
実際に保険料としてはどうなるのか
そういったところを次回お話します。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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