content_start
3度目の緊急事態宣言が延長された5月。有難いことに色々なチームとの練習ゲームを組むことができ、実戦経験を多く積めた期間になりました。この状況の中でありながら、たくさんの方のご協力のおかげで現場での活動の機会を失わずに済んでいます。選手はこの環境の有難さを十分に感じ、それを頑張るパワーに変えて頑張って欲しいなと思います。
またオンライン練習では様々なテーマでミーティングを重ね、コミュニケーション力も少しずつ向上しております。そして、竹野TRの「栄養指導」本当にためになる内容でした。
制限ばかりの5月でしたが、振り返るとたくさんの経験や学びで充実した5月であったと思います。
【現状の課題】
1.トランディッションディフェンス
今年度初の練習ゲーム(vs八王子高校)でその課題が浮き彫りになりました。もちろん相手は東京NO.1の高校生なので能力的なハンディはあったのですが、終始相手の速攻からのレイアップを止めることが出来ませんでした。
これの一番の要因は「オフェンスからディフェンスへの切り替えの遅さ」
オフェンスの終わりはディンフェンスの始まり。その意識を常に持てるようになればだいぶ変わります。後は「セーフティー」と「ボールストップ」のバランス。どちらかではなく、どちらもバランスよくできないといけません。全体のバランスを見ながら声を掛け合い、「セーフティー」でゴールを守りながら「ボールストップ」で相手の勢いを止める。
最初に高校生のスピードを体験できたので、それ以降のゲームでは大分改善が見られましたがまだまだです。オフェンスからディンフェンスの切り替えの速いチームはその逆も早いです。この「トランディンションの速さ」がチームの武器になるように取り組んでいきたいですね。
2.スペーシング
スペーシングとは簡単に言うと「みんなが攻めやすい距離感を保つ意識」です。これはオフェンスの質や精度に大きく関わってきます。去年のチャンピオンシップで快進撃を果たした沖縄や岩手はこの「スペーシング」がとても素晴らしく、そのおかげで選手たちが気持ちよく1on1で打開し、得点を量産していました。
最近の練習試合から今後のチームバスケの基礎となる「3メンサイドで攻めるバスケット」を取り組んでいます。少しずつこの攻め方に慣れながら「スペーシング」を大事に攻められるようにしていきましょう。
3.自主的な取り組み
個々のスキルアップがまだまだ必要なこの時期ですが、チームとしては中々個人練習の時間をとることが出来ないのが現状です。
いかに自分の課題と向き合い、時間を作って自主練習に取り組めるか。
これがすごく大事になっていきます。色々な選手とコミュニケーションを取る中で、自主的に公園で練習したり、コーチが出した課題を取り組んでいたりするという話を多く聞きます。また、自分からどんな課題に取り組むべきかをコーチに聞いてくる選手もいました。
強制されない部分だからこそ意味があるのです。
自分を律し、強い意志を持って自らの意志で取り組んでいきましょう。
4.フィジカル強化
先日は竹野トレーナーの「栄養指導」を保護者様の皆様にも一緒に聞いていただきました。これは家族の皆様のご協力が必要不可欠であるということが前提にあるからです。
あらゆる情報が飛び交う現代の中で、正しい栄養についての知識を、今の年代で得られたというのは本当に貴重な財産になります。
私は子供の頃、身長を伸ばすために牛乳ばかり飲んでいました。もし、自分が子どもの時に正しい知識を得ていたら…と心底思います。
今取り組んでいるトレーニングをより確実な成果として発揮するためにも、ぜひ今回学んだ内容を一つでも多く家族一体となって取り組んでいただければ幸いです。
【月間MVP】
:大本颯史選手(3年生)
最上級生としての自覚が出てきて、自分が思っていることを仲間に伝えるなどコミュニケーションを率先して行い、チームを引っ張る姿が見られるようになってきました。またゲームの中でもずっと言い続けてきた「得点をとりにいく」プレーが増えてきて、それが成果として出つつあります。1年目から試合に出ているプライドをもっと前面に出して、もっともっとチームを引っ張る存在になることを期待しています!