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ここ数年は9月が一番暑い月のようで、今シーズンも本当に気温が高い中、選手たちは汗だくになってハードに練習してくれています。
基本的な事の徹底にプラスしてコンタクトに強い身体の使い方やステップワーク、さらにはチームとしてのオフェンス、ディフェンスと難しいメニューも増えてきています。
もちろんすぐできない選手もいますが、一生懸命聞いて「やろうとする事、自分で考えて工夫する事」の出来る選手は将来良い選手に必ずなっていきます。
しかしチームの方向性やコーチの考えと違うプレイを「つい」やってしまう選手が多いのも事実です。
チームが一つになるためにも全ての選手の「つい」をなくす事が重要だと考えています。
【チームの現状】
オフェンスではゴール下でいかにスコアするか?ということをテーマに基本的なポジション取りやステップワーク、ショットバリエーションなどに取り組んでいます。3Pの確率がそれほど高くない中学生ではペイントエリアを制するものがゲームを制すと僕は思っているので、時間をかけてしっかり取り組んでいきます。
ディフェンスではオフボールでの守り方を中心に行なっています。
どういうポジションを取るか?
ゴールに向かってカットしてくる選手にどうバンプするか?
味方が抜かれた時にどうヘルプしてどうローテーションするか?
というチームディフェンスに必要な守り方を教え込んでいる状況です。
【課題】
1)トランジション ディフェンス
相手の速攻に対するディフェンスです。基本的にはボールを止める事、全員がボールラインまで戻る事、誰が誰を守るのかコミュニケーションをとる事が重要になりますが、トレインズはまだどの項目も機能していません。特に戻り出すタイミングの遅さとどのラインまで戻るのかという点がまだまだ緩く、危機感がないのが現状です。先月からの課題である「声」も短い時間で伝達できるレベルではないので練習の中からオフェンスもスピードを速くさせながら対応できるようにしなくてはいけません。
2)共通理解
オフェンスの動きをまだまだしっかり理解していない選手が多く、スペースが崩れてタフなショットで終わってしまう事が多いのです。タフショットを外して走られて、戻れないという悪循環が生まれるとチームは大敗してしまいます。1)のトランジションディフェンスの課題にも繋がってきますが、形を理解していてあえて崩すのは高度な良いプレイですが、最初から知らずに崩すのは単にオフェンスが壊れているだけなのです。トレインズの目指すスペースとタイミングを練習を重ねる事で浸透させていきます。
【JWC東京予選(vsコンフィアンザ東京)】
今シーズン初となる公式戦の相手はコンフィアンザ東京。2018年にはクラブチーム日本一にも輝いた超強豪チームです。なんと言ってもディフェンスのあたりの強さと速攻の速さが強烈なチームなんです。出足こそたくさんファールをもらい喰らいついていけましたが、フリースローの確率の悪さと相手の速攻からのレイアップを止められず43-95で大敗を喫してしまいました。大きな課題が見つかった事も収穫でしたが、点差ほど大きな差はなく戦える点も多くあったとコーチ的には判断しています。下を向く必要はなく自分たちの可能性を信じて練習していけばもっともっと強いチームになれると感じたゲームでもありました。
【月間MVP】
今月の月間MVPは3年の五十嵐湧希選手です。
JWC予選のコンフィアンザ東京戦ではプレッシャーのかかる中しっかりボールを運び、果敢にアタックして得点を重ねてくれました。もともと高い能力を持つ選手ですが、最近は声が出るようになり、上手い選手から勝てる選手へ進化しつつあります。さらに練習を重ねて日本中をあっと言わせるような選手になってもらいたいですね。
ヘッドコーチ
石橋