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八王子市を代表する…いや、今や東京都を代表する山として名高い高尾山。
八王子市に引っ越して約7年が経ちますが、実は高尾山に初めて登ったのは2年ほど前。
実家が東北の山奥ということもあって山の自然が大好きなのですが、東京というエリアなのに山の自然に触れられる日が来るとは…!と、感動しながら登山したことを覚えています。
残念ながら運動音痴と言われる部類に属しているので、山頂まで登った経験は一度しかありませんが、子どもたちは高尾山が大好き(特に、さる園が大好き)なので親子で一緒によく登っています。
おかげで子どもたちも自然が大好き。
親子で高尾山の自然について勉強しようということで、TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム)にお邪魔してきました!
▶八王子市高尾山とは?
まずは高尾山についてのおさらいから。
都心からアクセスしやすいため、年間の登山者数がハンパなく多い高尾山。
海外からの観光客も非常に多いです。
ケーブルカーやリフトを使えたり、歩道が舗装されていたりするので、とても歩きやすい山です。デートにもおすすめの山。
薬王院を参拝したり、さる園で猿を見たり、ビアガーデンがあったり、高尾山の道中にもさまざまな楽しめるスポットがあるのも魅力ですね。
高尾山の天気は、春や秋は基本的に晴れ間が多い傾向にあるみたいです。
服装については、がっつり登山の服装でなくても、ヒールやサンダルでなければ、普段着でも大丈夫。ただし、登るにつれて寒くなるので、羽織るものを一枚多めに持って行ったほうがいいでしょう。
ちなみに、最寄り駅の京王線高尾山口駅前には、日帰り温泉の『極楽湯』があります。登山で疲れた身体を温泉で癒してから帰る人が多いようです。
▶八王子市高尾山 TAKAO 599 MUSEUMとは?
高尾山の基となる土地ができたのは、約9,400万年も前の後期白亜紀なのだとか。
もうね、昔すぎて、「へぇ~、そんなに前なんだ~」と思わせないくらいのインパクト。
それほど歴史のある山が高尾山です。
そんな長い長い歴史の中で、さまざまな植物や生き物が誕生して息づいている地でもあります。
なんと高尾山は、昆虫の日本3大生息地の一つでもあるほど。
その高尾山の歴史や生態系を学べる施設が、TAKAO 599 MUSEUMなんです。
高尾山についての自然博物館ですね。
今までは高尾山についての予備知識もなく登っていた人も、ここに来れば“新たな高尾山”を発見できちゃいます。
【TAKAO 599 MUSEUM 施設について】
施設名の『TAKAO 599 MUSEUM』は、そのまま『タカオ ゴーキューキュー ミュージアム』と読みます。
施設名に入っている「599」とは、高尾山の標高。そんなに高い山じゃないんですね。
オープンしたのは2015年8月11日。
ご存知の通り、8月11日は「山の日」です。その「山の日」に合わせてオープンするなんて、ニクイ演出しますね。
【TAKAO 599 MUSEUM 料金】
入館料は無料!
カフェでの飲食、ミュージアムグッズの購入、有料ワークショップへの参加ではもちろん料金が発生しますが、展示を見るだけなら料金はかかりません
「勉強してから登ろう!」という時や「下山してからちょっと休憩しよう」という時まで、気軽に立ち寄れるのが嬉しいです。
【TAKAO 599 MUSEUM オリジナルキャラクター】
高尾山はムササビがよく見られるので、ムササビ観察に訪れている観光客も多いんです。
そのムササビをモチーフにデザインされたオリジナルキャラクターが“むっさん”。
TAKAO 599 MUSEUMのパンフレットでは、むっさんが、ゆる~く高尾山登山についてのマナーを教えてくれています。
ちなみに、たまたまドルマンスリーブのニットを着ていたのですが、子どもたちに「ママ、むっさんに似てる」と言われました。
【TAKAO 599 MUSEUM イベント】
季節ごとのワークショップやヨガなど、さまざまなイベントもやっているTAKAO 599 MUSEUM。
ムササビの観察会も行われているようで、とても心惹かれました。
施設内にイベントポスターが貼り出されているので、チェックしてみてくださいね。
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) 屋外で遊ぶ
混雑を避けるために朝10時に到着!
11月中旬だったため、すこし色づいた紅葉も楽しめました。
大自然の中にどっしりと佇む風貌。威風堂々としています。
瓦屋根は「和」のデザインで、高尾山の雰囲気とマッチしていますね。
ガラス張りなのですが、広場の緑を映し出していてきれいでした。
広々とした芝生広場は、わが家の暴れん坊たちが走り回るのには格好の場所。
到着早々、全力で走り回っていました。
私は朝からそんなに走り回る体力なんてないので、ゆっくりとこちらのベンチに座らせていただいて、その光景を眺めていました。
このベンチも「599」がデザインされていてとってもかわいい。
SNS映えしそうな撮影スポットです。
敷地内には、水路も流れています。子どもが喜ぶじゃぶじゃぶ池もあるんです。
この日は着替えを持っていなかったことと、11月ということで寒かったので、じゃぶじゃぶ池での水遊びは「お願いだからやめてくれ」と頼んだのですが、「夏にまた来て、水遊びする!!」と鼻息荒く宣言していました。
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) いざ参る!
エントランスには、TAKAO 599 MUSEUMのロゴが。
シンプルだけど印象的なデザイン。
中に入ると、右手にはミュージアムカフェ『TAKAO 599 CAFE』。
多摩産材のテーブルと椅子が、ほっこりとした温かみがあります。コンクリート打ちっぱなしの壁のデザインもおしゃれですね。
コーヒーや紅茶などの他、八王子市小比企町にある『磯沼ミルクファーム』の牛乳を使ったデザートなどもあるみたい。
カフェは11時開店ということでまだ準備中でしたが、席数が多く広々としているので、子連れでお茶しても大丈夫そうです。
カフェを通り越して進むと、ミュージアムショップと総合案内。
ミュージアムショップでは、TAKAO 599 MUSEUMのオリジナルグッズや本を購入できます。
先ほどご紹介したオリジナルキャラクター“むっさん”のグッズもありますよ!
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) NATURE COLLECTION
16台もの展示台がある展示スペース『NATURE COLLECTION』。
子どものために踏み台まで用意してくれています。親子に嬉しい親切設計。
展示台の中には、高尾山に生息している昆虫の標本や、きれいな草花のアクリル樹脂がずらり。
一つ一つがとてもリアルで、見ているだけで自然を感じて癒されます。
たくさんあったので、いくつか抜粋して紹介しますね。
蝶々の標本コーナー。色とりどりの蝶々が神秘的です。
珍しい模様の蝶々がたくさんいて、目が釘付けになっちゃいました。
今まさに飛び立ちそうな昆虫標本。
羽を広げている昆虫は、時間を止めてその場面だけを切り取ったかのようにドラマチックでした。
草花のアクリル樹脂は、瑞々しく彩りのいい草花がきれいに保存されています。
高尾山登山の時はあまり足元を見て歩いたことがなかったのですが、こんなにきれいな草花が生えているんですね。
次回は、じっくり観察しながら登ろうと思いました。
葉っぱのアクリル樹脂。
高尾山にはたくさんの樹木が生い茂っていますが、その樹木の葉っぱを観察できます。
大きさの違い、形の違いに、子どもたちは興味津々。
キノコのアクリル樹脂。
さっき採ってきたばかりのような瑞々しさです。
子どもたちと「あれがおいしそうだね~」なんて話しながら見ていましたが、調べたら毒キノコだった。
木の実を実際に触れるコーナーもあります。
どんぐり、松ぼっくり、クルミなど。樹木によってどんぐりの形が違うということにビックリ!親子で勉強させてもらいました。
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) NATURE WALL
高尾山に生息している動物たちのはく製がずらりと並んだ『NATURE WALL(ネイチャー ウォール)』。
野生の動物をこんなに近くで観察できる機会はないので、親子共々テンション上がりっぱなしです。
イノシシなんてテレビや本でしか見たことがなかったので、ビクビクしながらも目が離せない子どもたち。
はく製なので、とてもリアル。いまにも走り出しそうです。
ムササビのはく製もありました。
子どもたちは生のムササビを見たことがなかったので、意外と平べったいこととか、意外としっぽがモフモフなことに驚きつつも、時間を忘れて観察してしまいました。
実は、こちらのNATURE WALLは、映像を投射するプロジェクションマッピングにもなっています。
ベンチがいくつかあるので、座りながら鑑賞できますよ。
ダイナミックなプロジェクションマッピングに、時おり歓声が上がっていました。
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) PLAY MOUNTAIN
キッズスペースの『PLAY MOUNTAIN(プレイマウンテン)』は、高尾山の起伏を再現しているのだとか!
子どもにとっては起伏が面白いようで、何度も登っては滑り落ちていました。
「高尾山って、こんな形の山なのね~」と、大人が見ても楽しめます。
ひとしきり遊んだら、図書コーナーの本を見ながらお勉強タイム。
図鑑の種類が豊富なので、子どもたちにとっては楽しくて仕方ないスペースだったようです。
▶ TAKAO 599 MUSEUM(高尾599ミュージアム) 自然学習シート
さて、TAKAO 599 MUSEUMで過ごした時間の復習として、自然学習シートを解いてみることに!
自然学習シートは総合受付に行けば、シート・バインダー・鉛筆を借りることができますよ。
それぞれの設問に対する答えは、TAKAO 599 MUSEUMの施設内を探せば必ずあります。
親子で施設内を行ったり来たりしながら、30分ほどかかってようやく全問解きました!
解き終えたら、また総合受付に行って答え合わせ。結果は………
全問正解!!!
ちなみに、帰宅してから主人(生まれも育ちも八王子)に問題を出してみたところ、まったく答えられませんでした。
▶まとめ・感想
高尾山は登山するだけではなく、自然を楽しみ癒される場所でもあることを実感させてくれるTAKAO 599 MUSEUM。
見たことない昆虫や草花を観察したり、野生の動物のはく製を見たりできて、今まで知らなかった高尾山を知ることができるとっても充実したミュージアムです。
また、無料配布している“TAKAO 599 MAP”では、高尾山の登山ルートを10ルートもご紹介しています!難易度や所要時間などの記載があるので、高尾山登山のヒントにしてみるのもいいですね。
あと、これは私の個人的な感想なのですが…
施設内、屋外、展示物、すべてがきれい!
オープンから3年が経っているのですが、きちんとメンテナンスされているのか、どれもとてもきれいで清潔感がありました。
高尾山登山の時にはぜひ立ち寄ってほしいスポットですが、
登山をしなくても楽しめるミュージアムでした。
自分が住んでいる八王子市の名所である高尾山のことについて、親子で学んでみてくださいね♪
【TAKAO 599 MUSEUM アクセス】
住所:東京都八王子市高尾町2435番3
京王線の高尾山口駅から徒歩3~4分ほど。本当に、高尾山の麓にあります。
TAKAO 599 MUSEUMの敷地内には駐車場がないので、お車の場合は周辺のコインパーキングに停めましょう。
近くにたくさん駐車場はありますが、土日はほぼ空いていないのでご注意を!
【TAKAO 599 MUSEUM 営業時間】
営業時間は、4月~11月のシーズンは8:00~17:00、12月~3月は8:00~16:00です。
基本的には年中無休のようですが、メンテナンスなどのために不定期で休館することもあるみたい。
▶施設情報
名称 TAKAO 599 MUSEUM(タカオ599ミュージアム)
住所 東京都八王子市高尾町2435番3
電話 042-665-6688
営業日 年中無休 ※メンテナンスのため休館となる場合もあります
営業時間 【4月~11月】8:00~17:00(最終入館 16:30)/【12月~3月】8:00~16:00(最終入館 15:30)
料金 入館無料
アクセス 京王電鉄(京王線)高尾山口駅から徒歩約4分
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