content_start
こんにちは。
ヘッドコーチの石橋です。
2020-2021シーズン、八王子ビートレインズU15の活動は3/31を持って終了いたしました。
たくさんの皆さんのご声援、ご協力があってバスケットボールに一生懸命取り組むことができました。本当にありがとうございました。
また今シーズンはコロナもあり、思うように練習や練習ゲームの出来ない時期もありましたが、保護者の皆様のご理解、ご協力、そして子供たちの努力によって大きな事故や混乱もなく歩み続けることができました。重ねて感謝申し上げます。
[子供たちの成長]
子供たちは昨年の7月から今年の3月までの約9ヶ月間で爆発的に成長してくれました。このチームの最初の練習を見た時には正直、どこから手をつけていこうか?と思いましたが、素直で理解力の高い選手が多かった事もあって練習ごとに誰かが良くなっているという感覚がありました。
1.技術面
一番向上したのはディフェンスだと思っています。
ボールマンへのプレッシャーと手の使い方、ディナイとスクリーンに対するファイトオーバーと、フィジカルな守りができるようになりました。Bユースの強豪チーム相手でもスティールからレイアップを奪うというシーンも見られましたからね。
オフェンスではパスを積極的に飛ばせるようになった事で早いテンポのバスケットが出来るようになりました。そしてその中でゴールに向かってのアタックやポストでの強いプレイが機能していたように思います。
2.精神面
「声を出すこと」がこのチームでは一番苦労した事でした。口を酸っぱくして言い続けましたが、選手が自分たちで話し、練習試合やスクリメイジでの成功体験が彼らを成長させてくれたんだと思います。
またコロナ禍で練習が出来ない時にZoomを使って講義やディスカッションしたことも一人一人の意識の向上につながっていったと思います。最後の練習後に「今シーズン自分が上手く なったこと」を全員の前で発表してもらったのですが、「声を出せるようになった」という意見も多かったですし、チームメイトへの一言では「自信を持ってプレイしよう」という声が多く、メンタル的にも大きく成長したと感じた瞬間でした。
3.肉体面
「飯を食う奴には勝てない」とバスケ界では昔から言われています。特に中学生男子は身体が最も成長する時なのでその重要性を言い続けました。保護者の皆さんのお力もあり試合間におにぎりを食べたり、試合後30分以内に食事を摂るという事を実行している選手も多いように思えます。選手一人一人成長する時期は違いますが正しく食事を摂る事で最終的に強く健康な肉体を手に入れることが出来ると思います。
[チャンピオンシップ]
東京体育館という素晴らしいステージで全国の強豪チームが熱い戦いを繰り広げるチャンピオンシップ。
初戦の相手の岩手は昨年度ベスト8の強豪チーム。トレインズは出足は硬かったもののゴールへのアタックからリズムを取り戻し、3Pも決まり前半何とか10点差で折り返します。しかしボール運びへのプレッシャーとオフェンスリバウンドでボールを奪われる事が多く74-55の19点差での敗北となってしまいました。体の強さと球際の強さ、ドライブの速さと合わせの上手さはさすがでした。
切り替えて挑んだ信州戦でしたが出足は硬さが残りシュートミスが目立ってしまい一進一退。しかし2Qの激しいディフェンスとインサイドの高さが効いて16点リードで前半終了。後半に入ってディフェンスの激しさが増し、そこからしっかり走ってスコアを重ね最終的に72-35でトレインズU15、歴史的な初勝利となりました。ベンチ全員出場で掴んだ勝利でした。
2日目の交流戦の福島戦も仙台戦もチームとしての激しさが見え、成長した姿を見せて来れました。両チームとも強いチームだったので勝利することは出来ませんでしたが、一年生にも良いプレイが飛び出し、選手それぞれが良い顔をしてプレイして来れていたのが印象的でした。
[最後に]
9ヶ月間、私の元でプレイしてくれた子供達に心から感謝したいと思います。しっかりと話を聞き、自分たちで考え、話し、コートでそれを一生懸命表現しようとする彼らは本当に素晴らしいプレイヤーに成長してくれました。
ただ、まだまだ上手くなってもらわないといけません。
「チャレンジし続けること」「自信を持つこと」「楽しむこと」「感謝すること」
を決して忘れずに、接する人にエナジーを与えることの出来る選手、人間になってもらいたいと思っています。
ビートレインズU15チームはこれからもさらに進化していきます。期待していてください。
1シーズンありがとうございました。チームに関わる全ての人達に感謝いたします。
ヘッドコーチ
石橋