日本の正月の風習のひとつに、”七福神巡り”があります。
色紙を購入し、各寺院にて御朱印(判子)を押してもらいます。
福の神として信仰される、恵比須(えびす)・大黒・毘沙門(びしゃもん)・弁天・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人・布袋(ほてい)の七福神を参拝することより、不老長寿、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全など、所願成就のご利益があるとされています。
八王子では七福神に、八王子の頭文字「八」と末広がりの「八」にちなんだ「吉祥天(福徳の神様)」を加えた「八福神」と呼ばれています。
開運勝利の神「毘沙門天」
永禄9年(1566年)、本立院日建により滝山城下に創建され、八王子城下を経て慶長元年(1596年)には原胤従によって現在地に移されました。
墓地には原胤敦・新助兄弟、千人同心の考証家の三田村鳶魚の墓があります。
福寿無量の神「福禄寿」
天正四年(1576年)僧真清によって開かれ、五十年余りを経た寛永八年(1631)、第三世覚常の時代に、現在地に伽藍を設けたとされております。
福徳自在の神「吉祥天」
頼源法印が開基となり応永年間(1394-1427)に創建、宝樹房行盛法印が慶長7年(1602)に中興したといわれています。
昭和20年に現在の地へ移転しました。
不老長寿の神「寿老尊」
興福寺(八王子市東浅川町)6世の永雲によって良价山宗格院となりました。
墓地には八王子千人同心組頭松本斗機蔵の墓があります。
健康増進の神「走大黒天」
滝山城主の氏神の真言宗寺院だったといい、本妙院日英が日蓮宗に改めて開山、佛乗院日惺が中興したと言われています。
商売繁盛の神「恵比寿天」
宝暦年間(1751年)に現在の日吉町に創立され、慶応元年(1865年)現在地に移り成田山遥拝所となりました。
家族円満の神「布袋尊」
天正18年(1590年)に武田信玄の娘(五女)、松姫が心源院より八王子御所水(現・東京都八王子市台町)の草庵に移転したのが創建とされています。
本堂裏手の墓地の中に松姫のお墓があります。
良縁成就の神「新護弁財天」
延徳元年(1489年)に啓運日澄上人が隠居する寺として開山されたとされています。
現在は萌え寺として全国的に有名になりました。